タンタン岩トレッキング

散歩と呼ぶにはハードな道のりでした。幼なじみの友人と数日前より計画していた山歩きを、本日予定どおりに決行しました。
場所は「タンタン岩」と呼ばれる岩山です。標高は300数十メートルと、さほど高い山ではありません。大きな岩がある場所が目的地です。小学生の頃に一度登った記憶がありますが、既に35年以上前になります。
画像は、岩の上に立つ友人です。(怖くて近寄れません。)

では、道のりを辿ってみましょう。
個人的にはたいへん懐かしい、三菱長崎造船所の社宅アパートが立ち並ぶ上り坂を歩きます。民家が途切れてくる辺りに現れた「タンタン岩」の案内看板です。いよいよスタート地点といった感じです。
幼い頃の冒険心のようなワクワク感が……

おっと、!!いきなりの二股分かれ道です。
『あわてない、あわてない。』
まだソフトバンクの電波が届くエリアなので、iPhoneにインストールしてあるナビゲーションマップが役に立ちました。進路は、左です。

さらに現れてくる案内に沿って坂道をどんどんと上り続けます。周囲には既に民家はなく、段々になったみかん畑が続いています。

随分と上まで来ました。もう少しで、みかん畑が終わる地点です。ここから道の状況も変わります。友人は、この付近からリュックに忍ばせていた杖を自慢げ?に取り出しました。

進路に突然現れた水たまりです。
直前に人が通った気配もないのに水が濁っています。
実は、逃げていく姿が少しだけ見えましたが、「いのしし」が水を飲んでいたようです。
野生動物たちの水場のようです。画像右側から、少しずつですが水が流れ込んでました。

先行して歩く友人の後ろ姿です。杖を上手く使いこなしているようです。
落ち積もった木の葉の小径を歩きます。木の葉の下に大きな石があったりすると、「ズルッ」と足を取られます。

木々の間から空が見えてきて、周囲が明るくなってきました。
いよいよ頂上付近です。この山の頂上は「丸田岳」方面ですが、目標の「タンタン岩」は、これより約200メートル下ります。

岩の上に到着です。最初の道案内の看板があった地点から、約1時間20分が経過しています。三菱長崎造船所の社宅アパートが小さく見えます。どんどん岩の先端まで歩いていく友人です。
高所が苦手な自分には到底ついていけません。この写真を撮りながらでも、既にお尻がムズムズしていたと思います。

正午近くになり、おなかが減ってきました。山を反対方向に下りながら食事をとる場所を探します。見晴らしの良い場所での昼食は、途中弁当屋さんで買ったおにぎりとお茶だったかな?
写真は途中に見つけた「野いちご」です。

みかんが、ちょうど収穫の時季です。少し触ってみた感じですが、皮は薄いめでパンパンに張りがあり、重量感がありました。きっと果汁たっぷりな気がします。

帰り道は、比較的楽に山を下りました。
到着したのは、JRの無人駅「本川内(ほんかわち)」駅です。ここは、その昔スイッチバックの駅でした。
本数の少ない旧長崎本線ですが、運良く、約20分後に到着する列車がありました。
なかなか風情のある駅です。

やって来たのは2両編成のワンマンディーゼルカーです。ブルーのカラーリングに、「SEA SIDE LINER」の文字。
国鉄色からのリニューアルに携わったのは、JR九州の列車デザインで有名な、ドーンデザイン研究所(水戸岡鋭治 氏)のようです。
約3~4分の乗車。一駅で、住まい最寄りの駅へ到着。

さて、帰り着き、夕方のいつもの散歩途中に、遠く眺める「タンタン岩」です。あいにく、雨が降る前で、くすんだ天候のため見にくい画像ですが、丸印の内側が「タンタン岩」です。

午前9時半頃に出発し、近所の店で昼食や飲み物を購入。所々、撮影しながら岩へ着いたのが、11時半近くでした。
35年以上振りに出かけた「タンタン岩」でした。もっと遠い場所だったように思っていましたが、意外に早く到着できました。以前は小学生ですから当然ですね。

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